学校名 : 星稜中学校・高等学校
利用機能 : 生徒カルテ・学習記録・ポートフォリオ・学習トレーニング
利用目的 : 進路指導・保護者への情報連携
- 進路実績の向上(主に国公立大学合格実績)
- 保護者からの学校評価の向上
- 生徒からの相談内容を教員内で共有
- 各種試験前の学習習慣の醸成と事前学習のしかけ
- 保護者への密な情報共有
- 保護者からの進路情報の提供満足度が大幅アップ(58%→85%)
講演動画はこちら(2023年10月24日開催Webセミナーより)
生徒に開いた進路室づくり
星稜中学校・高等学校では、生徒が進路に対して前向きに考えることができるように、進路指導課が「身近」に感じられる様々な取り組みを行っています。
生徒の前で進路について話すだけでなく、進路以外のパーソナルな話も交えながら生徒との距離感を縮めています。
また、進路相談室も生徒が立ち寄りやすい空間作りをしています。
その結果、多い時では1日に6人もの生徒が進路相談室を訪れるようになり、自身の進路を真剣に考えて相談に来る生徒が増えています。
進路相談室で得た生徒情報の校内共有
「生徒のことを一番に考えているのは保護者と担任であることを、生徒に伝えます。それはそれぞれの領域を侵さないためです。」と、進路指導課課長の先生は話します。
進路相談室での生徒からの相談内容は、生徒カルテの『生徒メモ』機能に蓄積され、担任や他の先生方も振り返って確認することができるようにしています。
また、校内で利用しているグループウェアでも内容を共有することによって、若手の先生の指導力育成にも寄与しています。
生徒を応援する雰囲気づくり
各種試験の2週間前には、学習記録を活用した学習時間計測期間「勉強時間耐久」を実施しています。
ストップウォッチ機能を使いながら、生徒一人ひとりが目標とする大学に向けた学習時間を目安に、学習記録へ取り組みを記録していきます。
生徒は、一日の振り返りを入力し、教員が注視してコメントを返します。
表示順のソート機能を使用して、ピックアップします。
また、10分の朝読書時間を進研模試実施前は学習トレーニングの取り組み期間へ変更し、取り組んでいます。
努力の過程とその成果を評価
高校1年生・2年生は、進路実現に向けたさまざまな取り組みを進路指導課でポイント化する「キャリアミッションチャレンジ」として実践しています。
オープンキャンパスへの参加や模試成績の向上など、項目は様々ですが、生徒は取り組んだ内容を証明としてポートフォリオに掲載します。
保護者への密な情報共有
毎週金曜日、保護者には進路関連の取組状況や情報を校内グループを通じてPDFで配信しています。
2023年度1学期には、170種類もの多様な情報を提供しました。
保護者は子どもの進路に関する情報を多く受け取ることができ、学校の進路に対する姿勢も感じることができた結果、保護者の学校に対する評価に変化が見られました。
「進路指導が充実しているか」という設問に対して「充実している」と回答した保護者が全学年で上昇
また、情報提供の満足度についても、58%から85%という大幅な上昇が見られました。
この結果を受けて、進路指導課課長の先生は、「失敗を恐れずに、まずは挑戦してみる。批判を恐れずに情報を全て共有し、議論を重ねながら更に中身を昇華させることが重要であることを再認識した。」と話します。