私立 桐蔭学園高等学校・中等教育学校(神奈川県) | |
利用機能 | アンケート・ポートフォリオ |
利用目的 | 主体性育成 |
事例まとめ
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桐蔭学園高等学校・中等教育学校のアクティブラーニング型授業では、日々の授業の中での振り返りが極めて重要な位置付け
- 生徒の成長を見守るためには、振り返りの情報に簡単にアクセスできるデジタル化は必要不可欠で、アンケートとポートフォリオによる二段階での振り返りを実施
- テスト返却後の面談で、振り返りの内容を材料にしながらフィードバックをする先生が増加
こんな先生におすすめ!
“紙で振り返りを記入しているが効果的な活用ができていない”と感じている先生
活用内容
桐蔭学園高等学校・中等教育学校では、アクティブラーニング型の授業において、日々の授業の振り返りが非常に重要な役割を果たし、振り返りによる情報の蓄積がClassi活用の出発点となりました。
学年、授業の担当先生によって、振り返りをしたい内容が異なる中で、重要なタイミングで全員が同じ基準で振り返りを行い、情報を蓄積する必要があると考え、中等1年生から高校卒業まで統一した振り返りを実施しています。
また、生徒の習熟度に応じてクラスが変更されるため、振り返りを確実に蓄積し、生徒や教員がいつでも記録を参照できるようにデジタル化する必要がありました。
振り返りは二段階で実施されています。まず、定期考査が終了した後、第1段階として、授業ごとに以下の4つの項目について、アンケート機能を利用して選択肢から4段階で生徒自身が評価します。
項目1:主体的に授業に取り組めたか?
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期末考査終了後、以下の3つの項目についてポートフォリオ機能を使用して自由記述の評価を行います。
項目1:生活面
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取り組みを進める上でのポイント
◆振り返り項目の設定
各学年で行っていた振り返り項目を全て盛り込むと膨大な量になります。そこで、桐蔭学園高等学校・中等教育学校が大事にすべきポイントや目指すべき方向性を見失わないよう、逆算しながら項目を設定します。
◆振り返りの分析
振り返りの意義や状況を先生方に理解してもらうためには、実施後に各振り返り項目の関連性をパス解析し、データを使用して丁寧に説明する必要があります。
このような丁寧な説明により、先生方も生徒に対して「とりあえず入力しなさい」という指導ではなく、振り返りの重要性を認識し、振り返りのための時間を設ける意識を持つようになります。その結果、振り返りの回答率や質が向上することにつながります。
◆先生が介在しなくてもいい運用の仕組みづくり
振り返りの課題配信は、事前に配信するタイミングを決め、教務事務の方が全学年の課題を一人で配信しています。
先生方には「まず生徒が振り返る機会を作ること」が一番重要であることを伝え、先生方からの生徒へのフィードバックは強制しませんでした。
取り組みによる成果
テスト返却をしながら実施する面談で、振り返りの内容を材料にしてフィードバックを行う先生が増えています。
振り返りが十分に行われていない生徒は、テストの結果も良くないケースが多く見られます。そのような状況を把握しながら、次に向けてどうすべきかの対話がしやすくなりました。