私立 江戸川学園取手中・高等学校(茨城県) | |
利用機能 | 学習記録 |
利用目的 | 進路指導 |
事例まとめ
- 江戸川学園取手中・高等学校は、2019年に生徒主体の指導へ大きく方向転換
- 生徒主体で目標に向けた学びを持続させるために学習記録を活用
- 学習記録の活用によって、生徒の学習が可視化されることで切磋琢磨しあえる環境がつくられ、コメントを活用した「生徒主体+コーチング」の取り組みによって、悩みを抱えた時でも相談しやすい空気づくりにつながった
こんな先生におすすめ!
“学習に向き合う姿勢を生徒に身につけて欲しい”と考えている、クラス担任の先生
事例講演動画
活用内容
学習記録のコメントで「アタリマエ」の基準を変える
江戸川学園取手中・高等学校では、生徒にClassiの学習記録でコメントを入力するように指導をしています。
「今日は勉強を3時間もがんばったぞ!」という生徒もいれば、「5時間しかできなかった…」という生徒もおり、生徒それぞれの感覚でコメントがされます。
しっかりと目標が定まっていたとしても、上記の2人のように生徒それぞれの感覚だけで学習を進めてしまったり、前向きな気持ちがあったとしても、実際には目指している目標に届かない可能性が出てきてしまいます。
そこでこちらの学校では、生徒それぞれが思っている「アタリマエの基準を変える」という取り組みを、学習記録の機能を使って実践されています。
「アタリマエの基準を変える」というと、もっと頑張れ!というコメントが続いてしまいそうですが、「部活で忙しいからしょうがない」であったり「日曜日に頑張ろう」など、先生方は生徒の事情に寄り添いながらコメントを返しています。そして、最終的な目標に見合った学習状況へ導くことを意識しています。
目標が明確だと、今の成績で足りるのかどうか、過去合格した先輩の結果や周りの生徒の状況など客観的なデータと比較することが可能になり、声がけの指導にいきてきます。
取り組みによる成果
切磋琢磨し合える環境づくりと“心理的安全性”を向上させる空気づくりの両立
学習に向き合う時間を増加させることを目的に、学習記録で「アタリマエの基準を変える」取り組みを始め、生徒それぞれが互いに影響し合い、切磋琢磨して高め合う環境づくりにつながりました。
一方で、学習記録のコメントにおいては、生徒は他愛もないコメントを書くことがあります。そこに先生が生徒の気持ちに寄り添ったコメントを返すことを通じて、生徒は自分の存在そのものを認めてくれていると感じることができます。
対面では「やったこと」に対しての声がけになりがちですが、学習記録上でのやりとりを通じて、「学校という場が、生徒たちにとって心理的安全性の高い場所に変わり出している」ということを実感していると、先生は言います。
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