静岡市立 清水桜が丘高等学校 | |
利用機能 | 学習記録・校内グループ・アンケート |
利用目的 | 学習習慣定着 |
事例まとめ
- 清水桜が丘高等学校では、Daily(日)、Weekly(週)、Regularly(定期)3つのパターンで振り返りを実施
- 「Daily:学習記録、Weekly:校内グループ、Regularly:アンケート」を活用しながら、タイミングに適した振り返り機会を提供し、生徒への声がけを実行
- 学習時間の下がりやすい2年生の春に、生徒の学習時間が増加。学習時間が安定したことにより、進路意識も向上
こんな先生におすすめ!
“学校全体でのICT活用により、振り返り意識を根付かせたい”と考えている先生
活用内容
Daily(日)、Weekly(週)、Regularly(定期)3つのパターンで振り返り
清水桜が丘高等学校では、中学校時代に学習習慣が身についておらず、成績に自信のない生徒が多くなっていました。またコロナ禍による環境の変化により、例年以上に生徒同士でつながる機会を設けるなど、低学年期の指導方法を再考する必要がありました。
日々のこまめな声がけと振り返り学習により、「学ぶ集団」を形成するため、Daily(日)、Weekly(週)、Regularly(定期)3つのパターンで振り返りの機会を設定しています。
Daily(日)【学習時間の把握と改善】
毎日、Classiで学習時間を記録。1週間ごとに集計し、未入力者はリストをクラス内に掲示して入力を促進。日々の学習時間が十分であるかどうかを、生徒自身で振り返る機会に。
学習記録を使った先生からのコメントは、「日常の雑談」を大切にし、可能な範囲で生徒一人ひとりにコメント。学校で話せない場合でも、生徒とのコミュニケーションツールとして活用しました。
Classiを学校公認のSNSとして位置づけ、クラスの団結力を高めることを目的にした、気軽に回答できるアンケートも配信。クラスの雰囲気づくりをすることで、結果的に学習するモチベーションの向上に役立てています。
Weekly(週)【学習方法のアドバイスやモチベーション喚起】
毎週、HR通信を校内グループで配信。生徒だけでなく保護者にも配付・周知。
先生から生徒への一方的な内容ではなく、「どうやって勉強をすればよいのか?」「過去の先輩から学ぶ、今すべきこととは?」「進研模試の結果から見る現在位置は?」など、時期に応じたトピックを生徒へ問いかける形式で発信しています。
生徒が自分ごととして捉えられる内容にすることで、自身の行動を振り返り、次の行動へつながるきっかけをつくっています。
毎週配信されるHR通信
HR通信では「具体的な勉強の方法」についてもアドバイス
Regularly(定期)【手応え分析による優先順位付け】
スタディーサポート、定期考査、進研模試などのテストや学校行事では、振り返りのアンケートを配信。テストの振り返りでは「手応え分析」を意識し、『事前に勉強したのにできなかった』『やっていない割にできた』問題を優先的に模試振り返りノートへ記載。解き直しを促します。
三者面談では、事前・事後アンケートを保護者へ配信。面談で話すべきポイントを事前に確認することができ、面談時間を有意義に活用することが可能になりました。
また、事後アンケートを配信することで保護者の回答状況がClassiに残り、時間が経過しても効率的な振り返りができます。
取り組みによる成果
学習時間の増加により進路意識が向上
スタディーサポート2年生第1回の結果では、「学習時間を下げない」ことに成功。
例年、1年生春の時点で、 90 分~ 100 分の学習時間が 40 分程度落ち込みが見られますが、2年生春には学習時間を増加させ、生徒が毎日机に向かう習慣を作ることにつながりました。
また、学習時間が安定したことにより、進路意識が高まり、2年生春の段階で「志望校が決まっている生徒」の数が、過去最多を記録しました。
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