千葉県立 実籾高等学校 | |
利用機能 | 学習記録 |
利用目的 | 学習習慣定着 |
事例まとめ
- 実籾高等学校では、生徒の学力が多層化する中で、与えられた課題だけではなく、自ら学ぶ意識・学習習慣を定着させたいという課題がありました
- 進路達成プログラムにより、目標となる大学を見つけ、目標に向けて学ぶ習慣をつけるために、「学習記録」の入力を徹底しました
- 楽しく学習を継続するしかけづくりを生徒・先生間で実施し、「Webテスト」や「学習動画」の活用も進めることで、スタディーサポートの平均GTZが過去最高を記録しました
こんな先生におすすめ!
生徒の目標となる希望進路を見つけ、目標を達成するための学力・学習習慣の定着に課題を感じている進路指導の先生
活用内容
短期集中で学習記録の入力を徹底。ランキングやコメントのやり取りでモチベーションを喚起
実籾高等学校では、生徒の学力が多層化する中で、個別最適な学びをサポートするリソースが不足していました。また、生徒が自分にあった学習方法が分からず、学習の質が上がらないという課題にも直面していました。
与えられた課題だけでなく、自ら目標に向けて学ぶ意識・習慣を定着させたいと考え、まずは、生徒が憧れる目標となる希望進路を見つけるための指導として、進路達成プログラム(※)を実施しました。
※進路達成プログラム
「自分を知る」「自分軸をつくる」「“じぶんごと”にする」の3ステップで、生徒個々の学びへの興味・関心の喚起と、継続的な学習・進路選択をサポートするベネッセコーポレーションのプログラムです。
1学期の進路達成プログラムによって、全員が大学・短大希望コースを選択し、目標となる憧れの大学を発見します。
それから、目標に向かって学習する習慣を定着させるため、定期考査の2週間前の期間を『S-1グランプリ』と題し、学習記録の入力強化月間として定めました。
「前日の学習時間を、翌日の午前中までに記載すること」をルールとして、クラス対抗で入力率や学習時間を競い合うように、ランキングを掲示しました。
学習時間が多い生徒の学習時間を積極的に掲示したり、表彰状を授与するなど、頑張った生徒をみんなで褒め合います。頑張っている生徒やクラスが可視化されることで、学習しなかった生徒にとっては、改めて自身の行動を振り返る機会になります。先生は、あまり学習に前向きでない生徒が「自分も頑張ろう」と思えるような雰囲気づくりを、このように意識しておこないました。
『S-1グランプリ』を生徒と一緒に先生も楽しんで取り組めるよう、 職員室にも学習記録の入力率を掲示することで、ゲーム性を持たせる工夫をしました。
「生徒が頑張って勉強・入力してくれているので、ウチのクラスを1位にしたい!と思い、朝のHR中に必ず記載することを徹底させました」という先生もおり、生徒だけでなく先生も巻き込んで楽しく取り組みを推進していきました。
職員室に掲示された一覧表
また、学習の習慣化の取り組みと並行して、Classiに搭載されているスタディーサポートの事前・事後学習用のWeb テスト(Classi チャレンジ)や、学習動画の苦手分野を克服するための学習マップ連動課題配信も活用。先生の負担を減らしながら、学習効果の高い個別最適な学びの実践もしています。
取り組みによる成果
学習習慣の定着により、平均GTZが過去最高の結果に
『S-1グランプリ』の取り組みを経て、1人あたり約1時間だった家庭学習の時間は、定期考査期間前から期間中は、1人あたり約 2〜 3時間まで増加していました。
短期間で集中的に学習記録を入力することで、学習が習慣化され、スタディーサポートの平均GTZが1年1回のB3から1年2回はB2まで向上し、過去最高の結果につながりました。
学力GTZが1年1回のC2から1年2回でB1まで4段階向上した生徒は、目標となる憧れの大学を発見することで進路選択が“じぶんごと”化され、毎日の学習習慣に変化が生まれました。