茨城県立 水海道第一高等学校 | |
利用機能 | 学習記録・Webドリル(現学習トレーニング) |
利用目的 | 学力向上 |
事例まとめ
- 水海道第一高等学校は、学習機能としての活用に課題があったClassiの利用を段階的に止めていましたが、ICTを使った「個別最適な学び」「生徒の主体的な学び」を実践するために、2022年度からClassiを再スタート
- 夏期休暇明けのスタディーサポートの実践に向け、Webドリルと学習記録を活用した生徒自ら学びを進める家庭学習の取り組みを開始
- スタディーサポートの平均GTZが3教科全て上昇。夏季休暇中に、主体的に考えながら学習に取り組んだことで結果を出し、成長を実感する生徒が増加
こんな先生におすすめ!
“長期休暇を利用して、生徒の主体的な学びを促し、学力向上を目指したい”と考えている、進路指導や学年主任の先生
事例講演動画
活用内容
生徒の主体性を引き出す、事前準備と先生の声がけ
水海道第一高等学校は、2016年にClassiを導入しましたが、ICT端末や他ICTツールの導入などICT環境の変化もあり、2021年度では、学習機能を活用できていなかったClassiの利用を停止していました。
しかし、先生が自走する生徒の伴走者となり、「個別最適な学び」「生徒の主体的な学び」を促すためにICTをどのように活用するかが再び議論され、2022年度の1年生・2年生において、Classiのご利用が再開されることになりました。
4月の年次集会で、Classiの使用目的と活用法について説明することから始まり、5月には定期考査の振り返りをポートフォリオに記録。6月には進研模試の事前学習としてWebテストのClassiチャレンジを配信するなど、Classiの活用を進めていきました。
そして、第2回スタディーサポートに向け、夏期休暇中の家庭学習を「生徒の主体性を重視すること」に方針を定め、Webドリルと学習記録の活用を促しました。
夏期休暇の統一課題は削減し、Webドリルを自分自身で進めることで基礎学力を身につけることを目的としたこの取り組みのは、7月の年次集会で発信されました。
夏休み3大タスクの一つとして、Webドリルの取り組みを発信
学習記録だけでなく、生徒がWebドリルに取り組んだ本数を記入する記録用紙も配付し、強制はせず、生徒が主体的に取り組むためのツールとして用意されました。
Webドリルは目標に向けて学習しやすくなるようGTZが表示されます
夏期休暇中に生徒たちが目標を見失わないよう、毎週月曜日に年次主任が校内グループで激励のメッセージを送信。生徒の取り組み状況を学習記録やダッシュボードからデータ抽出し、1週間ごとに学習時間上位5名の取り組み状況を共有するなど、生徒のやる気をくすぐるしかけを継続的に発信しました。
課題を与えて生徒を管理する【ティーチング】だけではなく、生徒が主体的に学習に取り組むためのツールを提供し、客観的なデータを用いながら、自分自身を見つめさせる機会を定期的に与えていきました。このように複数のしかけを用意し、特に生徒のモチベーションを喚起する【コーチング】を意識をした取り組みを進めていきました。
取り組みによる成果
アセスメントの結果が学年全体の空気を変える
第1回のスタディーサポートの結果と比較すると、第2回では、国語・数学・英語の平均GTZがB1→A3に向上。A2の生徒数が2倍になり、更にS1の生徒も出てくるなど、大きな成果に結びつきました。
このような結果が出ることにより、生徒の自信につながるのはもちろんのこと、先生方も含めて、次の模試に向けて「よし、やるぞ!」という学年全体の雰囲気の変化があったことを、感じた先生は多かったようです。
自分自身の行動を振り返り、次の行動を主体的に考えて学習に取り組むことで、成長を実感する生徒が増え、また、先生方もICTを使った学習を実践することで、個別最適な家庭学習のあり方を考えるきっかけとなり、意識の変化が生まれています。
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