「なぜ今、ICTツールを利用するのか?」「目指すべき学校像はなにか?」という目的と、目的を達成するための計画を立てることは重要です。さらに各分掌がどのような役割を担っていくのかを明確にした体制を構築することは、継続的にClassiを活用いただくためのポイントです。
ここでは、導入担当者の役割と校内体制の構築についてご紹介します。
Classi推進担当者(管理責任者先生)の役割
管理責任者先生の役割は、大きく2つあります。それは「校内の推進」と「Classiの管理」です。
「校内の推進者」と「Classiの管理者」は、学校の規模に応じて1名で兼任する場合もあります。しかし、兼任の場合、特に導入時には担当の先生に負荷がかかります。そのため、複数人での運用を前提とした体制構築が理想的です。
管理職の方は、まずは体制をつくるための人員配置の検討をおこないましょう。管理職含む、組織を横断したメンバーが参加するプロジェクトとして運営し、より学校全体としての活動となるよう心がけましょう。
校内の推進者の役割
- 利用目的を決め、校内に共有する
- 年間の利用計画策定
- 必要に応じて利用ガイドラインを決める(投稿時間や配信者など)
- 推進や配信・確認など役割定義と体制づくり
Classiの管理者の役割
- Classiの設定や登録
- ユーザーの追加や更新
- パスワード再発行の実施
- 操作に関する質問への対応
※導入時は、上記以外に校内の先生への研修会、生徒・保護者への説明会の実施もおこないます
Classi活用浸透のポイント
Classiは機能が多く、学校の指導にいかせる範囲が非常に幅広くなっています。
まずは主目的を定め、分掌や学年で「分担」をすることが必要です。
スムーズに利用を開始できている組織では、特に以下の内容が共通しています。
- 具体的なスケジュールと実行担当が決まっている
- 特定の先生だけではなく、クラスや授業単位で広く利用されている
- 定例会など、定期的に組織横断型の情報共有の場がある
- 小さな取り組みから段階的に開始している(修正する前提で、最初から完璧を目指さない)
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小さな失敗に寛容な雰囲気がある
※上記を意識しながら、校内の推進体制も検討していきましょう
校内体制のつくり方
校内体制は、学校の規模や導入目的、組織体制により様々ですが、必要なポイントは3つです。
[どんな目的]で[いつ][なに]をおこなうかを明確に決めることで、どの部署・分掌が担当すると良いかが決めやすくなります。導入の目的[どんな目的]と実行計画[いつ][なに]に合わせて校内体制を検討しましょう。
校内体制で必須な3つの役割
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統括
企画・運用方針や計画の作成
(例)〇〇委員会など、進路や教務、情報、管理職など分掌横断で組成 -
実運用
学校全体や学年ごとに生徒へ配信する際や利用促進、パスワード忘れなどの対応
(例)各学年・教科ごとなどで2〜3名で担当 -
推進サポート
教科ごとのICT利用の検討、配信課題の選定など
(例)各教科やクラス担任、利用推進に積極的に関わりたい先生
役割分担例
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行事や定期テストの振り返りや課題配信
①実運用チーム(学年団)
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HRの連絡、面談時の記録、学習記録の確認
③推進サポートチーム(クラス担任)
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進路アンケートの実施・改修
②実運用チーム(進路指導部)
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定期考査のテスト範囲や長期休暇中の課題のアナウンス
③推進チーム(教科担当)