2022年12月6日に、「第2回 Classi ユーザーミーティング2022」をオンラインで開催しました。
12月16日、12月26日の録画放送も含めると全国から200名を超える先生方にお申し込みいただき、Classiから新機能・機能強化のご紹介と、Classiの学習機能を使った先進的な取り組みをされている静岡東高等学校の山梨先生にご講演いただきました。
当日の内容を、レポートでお届けします。
【はじめに】これからのClassiの開発方針について
事例講演の前にClassiより、今後のClassiの開発方針や、リニューアルに関する情報について6分程度でお話させていただきました。
先生方の声や、活用事例、活用ログからClassiの機能改善を進めていることや、2023年度以降の機能開発についてお伝えしました。こちらの詳細は、第2部でもご紹介しています。
第1部 事例発表 静岡県立 静岡東高等学校
続いて第1部の事例発表。まずは講演いただく山梨先生の自己紹介から。昨年度から静岡東高校に赴任した山梨先生は、なんとClassi担当では無いとのこと。Classi導入6年目の静岡東高校では、Classiがあまり活用できておらず「無駄だから辞めた方が良いのでは」という議論が上がるほどだったそうです。
そのような状態から、山梨先生が学年全体に「Classiチャレンジ」の活用を広め、成果を出した事例を紹介いただきます。
今回の講演で話していただく「Classiチャレンジ」を導入してからの成果のご紹介。
「Classiチャレンジ」で学習した2022年の高校1年生は、数学で過去最高の偏差値を記録したそうです。さらに個別最適学習によって低得点層も減少したとのこと。
また、入学から3ヶ月で学力が低下する生徒が多いという課題がありましたが、「Classiチャレンジ」で学習した2022年の高校1年生は、学力下降者が減少したという成果もあったそうです。
講演の中では、校内で「Classiチャレンジ」を活用するためにどのようなコミュニケーションをとったのか、というリアルな部分も包み隠さずご紹介いただいています。
校内でClassiの推進を担当されている先生は、参考になる部分も多いはず。
さらに、実際に校内でおこなっている「Classiチャレンジ」の運用方法についてもご紹介いただいています。GTZ別の校内グループ作成の方法などは、そのまま活用できる学校も多いのではないでしょうか。
実際の配信スケジュールもご紹介いただきました。模試実施日から逆算して3回に分けて、週末課題として配信していたそうです。
7月の模試で成果があったため、11月の模試では1年生だけでなく2年生も「Classiチャレンジ」に取り組み、さらに教科も国数英の3教科に拡大したそうです。
先生方を巻き込むための校内研修会を実施した話や、生徒のモチベーションを上げるための資料など、こちらも参考になる学校が多そうです。
成績向上という成果だけでなく、生徒からもポジティブな声が集まっているという静岡東高校の事例。
実際の講演ではより詳しくご紹介いただいておりますので、動画も合わせてご確認ください。
静岡東高等学校の「Classiチャレンジ」の運用方法については、活用事例のページにもまとめております。こちらもぜひご覧ください。 |
第2部 Classiのリニューアル報告
①AIを用いた学習領域の改訂
第2部では、Classiの学習領域の開発に携わっているメンバーより、23年度にリリースされる「学習トレーニング」という新機能についてご紹介しました。
23年度にリリースされる新機能「学習トレーニング」は、「Webテスト」の中にある「Classiチャレンジ」と、「Webドリル」を進化・統合した機能です。
「Classiチャレンジ」と同様に先生が課題を配信できる「単元定着トレーニング」と、「Webドリル」のように生徒が自主学習に使える機能があります。
今までの「Classiチャレンジ」はアセスメント前の事前学習として活用いただいていましたが、「単元定着トレーニング」では、AIによる個別演習をより日常的にご活用いただけるようになります。
23年度にリリースされる「単元定着トレーニング」は、学校で履修する単元の終了時にご活用いただくことで、AIによるおすすめ演習により先生の負荷を最小限にしながら履修内容の定着を高めることができます。
テスト設計、テスト内容もリニューアルを予定しており、今まで多くご要望いただいていた国語のレベル別配信や、単元ごとに分かれたテストパッケージにより、今まで以上に日常の節目で活用しやすくなります。
続いて、生徒が自主的に学習する機能のリニューアルについての紹介です。
今まで生徒が自習で使える「Webドリル」では、生徒自身で問題を探す必要がありました。23年度のリニューアルでは、ベネッセテストの結果と自身が設定した目標に応じて、生徒が自主的に苦手分野を克服できる機能に改善されます。
そして、生徒の自主学習機能では、今まで連携されていたスタディーサポート、進路マップ・基礎力診断テストに加えて、23年度のリニューアルでは多くの先生方からご要望をいただいていた進研模試、学力推移調査についても結果が連携されるようになります。
ベネッセのテストが連携されることで、ただ苦手を克服するだけでなく、アセスメントの結果から導き出された中単元ごとのGTZと自分が設定した目標GTZをもとに希望進路との距離が見えますので、自分の目標に向けた個別最適な学習を実現することができるようになります。
また、先生画面からも生徒の自主学習の取組状況を確認することができます。
ユーザーミーティングでは、開発中の画面や詳しい活用方法などもご紹介しています。
ぜひ動画も合わせてご確認ください。
②その他の学習領域・ICT活用領域の改訂
続いて、Classiより、本年度すでにリリースしている機能改善のご報告と、これから予定している機能改善についてご紹介させていただきました。
Classiは2014年から先生方に育てていただきながら、学校でのICT化を模索しながら進めてきました。2020年にはしばらく安定性をあげることに注力させていただき、結果的に機能の改善をお待ちいただく状態が続いてしまっていたと思います。
今年度は、ユーザーミーティングでご紹介させていただいたような、これまでなかなか解決できていなかった課題の改善を進めはじめています。
学校現場の課題解決を少しでも多く実現するため、学校の先生・生徒・保護者の方のご意見を収集し、1件1件すべて確認しながら、今後も効果実感ができる機能をしっかりつくっていきます。
ユーザーミーティングでは、今後のリリース予定についてもご紹介しています。
これからのClassiのリニューアルにもご期待ください。
今回のユーザーミーティングは、本年度リニューアルして多くの学校にご活用いただいている「Classiチャレンジ」に関する静岡東高等学校の事例講演と、Classiのサービス改善に携わるメンバーから新機能・機能強化のご紹介をお届けしました。
日々ご利用いただいている先生方が、より「Classiを活用してみよう」「これからのClassiに期待したい」と思える内容がお伝えできていれば幸いです。
イベントの動画や、活用事例もぜひご覧ください。
録画動画
▼静岡東高等学校の事例記事